2009年01月06日
楽しく遊んで待っててね

人間の年に換算したら いったい何歳なんだろう?
目が見えなくなっても
耳が聞こえなくなっても
オシメするようなおじいちゃん犬になっても
一日中寝て、起きたら食べてまた寝て。
食欲だけはいつもばっちり。笑
師走に入って、ホントに自力で立つことが出来なくなっても 食欲だけはばっちり。
そんな彼の食欲がまるっきり無くなったのが大晦日。
食欲が無いというより、食べる力が無くなったというか 飲み込む力が無くなった様子。
哺乳瓶と粉ミルクを買ってきて 寝たままの彼にあげてみた。
哺乳瓶で飲むのなんて初めてなのに 上手に飲むじゃないさ!
…じいちゃんなのに可愛すぎ♪笑
だけど。
流動食しか受け付けなくなった老体の体力の衰えは驚くほど急速で。
哺乳瓶に削って粉末にした薬を入れたり、
ちょっとでも栄養をとらせようと豆乳を飲ませたりと、こっちが必死になればなるほど、喉を通すのも苦しそうな状態になっていった。
知ってる?
犬や猫の楽しみは、『飼い主に甘えること』『寝ること』『食べること』
そのどれもが 出来なくなった高齢の彼。
あたしは
「これ以上苦しませずに楽にしてあげたい」
と思った。
「苦しませずに天国に連れていってあげてください」
と神様にお願いした。
あたしがそう祈った翌日の1月4日、彼は静かに天国に逝った。
寝たきりの彼を起こさないように、
抜き足差し足で歩いたり ドアの開け締めに気をつかっていたあたしたち家族。
彼が逝って まだ2日。誰1人として この癖が抜けてない。笑
「あ…。蘭丸がおるんかと思って、静かにドア開けてしもた」
その度に 笑いながら涙を流す。
でもね、
苦しみから解放されて 天国で走り回って美味しいもの いっぱい食べてるはずだから。喜んであげないと。
あたしたち家族がそっちに行ったら、天国の入り口まで迎えに出て来てよね 蘭丸。
Posted by 夏乃 at
23:44
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